薔薇のダイヤを胸に

というわけで。再開第一弾シングルですね。「PUNK TANG EDGES」と「LOGICAL AESTHETICS SWIMMING TRAGEDY ALBUM」の音が好きな私には聞きやすいシングルでした。
「薔薇のダイヤを胸に」はまず渋いなと。ああでも、この一定間隔で鳴るシンセブラスのフレーズが入るとフェンスだなあと思う(笑)テンポはゆったり目なのにサウンドがみっしりなので聴き応えがありますね。なんだろ、音から見える映像は場末のパブ。てんで勝手にみんなが楽しんでる中、喧騒に負けない音を奏でる3人、か。そのうち客たちが肩を揺らし始めたり、テーブルでリズムを取り始めたり。こう、がーっと引きずり込む音じゃないんだけど、気がついたら耳が離せない感じ。西村さんの声は文句なく色っぽく。なんかもうオットナーって感じだなあ。
「PERFECT WORLD」はまるで氷を鳴らすかのようなキンとしたピアノのフレーズが印象的。ちょっとね、ライヴアルバムについてたクリップの印象があるんでイメージ映像はそっちに寄ってしまうんだけど。夜明け、なのかなあ。歌でも歌ってるけれど。でも、まだ明けきらない紫とオレンジの世界だよね。歌は、切ないけど優しい声だなと思う。とても悲しい世界のことを歌っているんだけど、そんな場所にも朝は来るんだよと。「荒れ果てた瓦礫のその下で 白い花が揺れている 残酷なまでに美しく」てのは音と一緒に聴くとくっきり映像化されて、なんかこう、光の射す角度まで見える気がする。「白い花」は私のイメージでは水仙なんですけど他にあるかな。
インストはごめんなさい、飛ばして「PERFECT WORLD」リミックス。こっちは一転して夜だな。静まり返った闇の中、時計が時を刻む音だけがやけにはっきり聞こえて。リズムが入ってくると車に乗ってるイメージになる。サイレンを鳴らしながら通り過ぎる車とすれ違ったり。自分の蓄積が蓄積なんで、やっぱりこういう音は好きだ(笑)ライヴのSEでも一人で踊ってもうた。
まあその、渋いよ。ガーンとくるのは「DESPERATION」の方なんだけど、じわりと気持ちよくなってくる。
あ、私が全体のイメージ映像とか西村さんの歌声にしか言及しないのは、楽器の知識があまりに乏しいからです。「すごい」としか言えないんで、それじゃつまんないからこんな手法を取っています。一人よがりになりがちとは思うんですけど、(てゆか、なにか受信しててちょっと怖い人だよ(汗))知ったかぶりをするのも嫌なので許してください(笑)