キツイ奴ら

買おうかどうしようか迷っているうちに、レンタル屋に入ってたので借りてきました。あーでも、買っちゃうかも。ヤバい、放映当時からえらいハマって見てたけど、今見てもものすごく面白い。
基本設定などはアマゾンのエディターレビューなどを見ていただくとして、つらつら感想を。といっても、今日3話まで見たところで、もちろん放映時の記憶はうろ覚え。ストーリーは覚えていないのです。
でも、主役の吾郎(小林薫)と完次(玉置浩二)、そしてヤクザの喜一郎(柳葉敏郎)のキャラが濃くてねー。「地道」をモットーにインチキセールスで糊口をしのぎながら、雪子(篠ひろ子)に一途な想いを寄せる吾郎さんと、完璧ヒモ体質で女と見ればなんでも食うけど根がお人よしで憎みきれない完次と、コワモテでキレやすいけど2代目でぼんぼんでおかんに頭が上がらない喜一郎。このあたりの「男の友情」がたまんないのです。もうほんと、ダメな男達なんだけど。あと一歩のところでワルになり切れない人の良さが、キャラクターを魅力的にしている。
ストーリーもさることながら、随所に散りばめられた小ネタがまた面白いんだ。壁にヘタった字で「地道」と貼ってある吾郎の部屋や、過去を振り切るために封印した七つ道具を取り出すとき、毎回同じ動作をするところ、台詞といえば「刺しますか」しか言わない(そして毎回若頭?に止められる)喜一郎の手下とか。木更津キャッツアイ等のクドカンドラマが好きなら絶対ハマる。木更津〜のノリでいいトシしたおっさんが絡むんだぜ? とか言っちゃうぞ。(いちオヤジスキーとして強調)オヤジかわいいよオヤジ。
このドラマを見てからしばらく、小林薫といえばゴローさんだったし、玉置浩二といえば完次だった。柳葉敏郎は、欽ドンで見つけて一世風靡セピアも好きだったけど、もうどうしたって喜一郎だったことも思い出した。クドカンドラマを始めシビアな設定+でもキャラはバカ、な話が好きなのは、このドラマのせいも多分にあると思う。こういう、深刻であればあるほど笑いを取りに来る構成の物語は、やっぱり好きだなあ。
見ると元気になれます。悲しいときに悲しい歌や悲しい物語にハマってべそべそ泣くのも悪くないけど、そりゃもうトホホな状況でも元気に笑ってる奴らを見ると、ストレス解消には笑うのが一番かもしれん、と思ったりします。