mesto

最初の印象は「イギリスっぽい?」でした。いや、えげれすのロックなんてNEW ORDERしかまともに聞いたことないですが。UKテクノは好きですけどね。。再開後に出た前2枚のシングルに比べ、落ち着いた印象。落ち着いたっていうか、なんでしょ、あら熱が取れたって感じ? 前2枚は勢いで何もかもを吹き飛ばす感じでしたが、今度のは焦点が絞れてすっきりしたというか。アルバムからの先行だからかなあ。でも、超COOL。

  1. mesto
    • タイトル曲。すごい透明感だなあと思います。悲しみを色で表現すると蒼かったりする場合が多いんですが、これは湧き出る清水のような無色透明。渾々と湧き上がる悲しみってのはあるんだなあと。岩肌ではじける水しぶきかなんかが目に浮かびます。西村さんの声がまた透き通っててね。。「本当に悲しいとき涙も出ない」と歌ったのはかのCMJKさんですが、浸りきると自分の輪郭がぼやけていくような気さえします。悲しいけどそれは目から溢れず。ただ消えていきそうな感覚だけが残る。切ないなあ。。
  2. TRIANDLE
    • INOJOさんのけれん味たっぷりの歌詞がかっこいい。「最悪の夜 永遠を誓わない自信はない」ってすごいな。最悪な夜だから永遠なんていう不確かなものに縋るのか。まあその、すぐに「一生愛し続けるよ!」なんて言う男は信用できませんが(笑)感じるのは……眩暈と苛立ち。洗面所で鏡に映った自分にグラスの水を浴びせ掛ける、とか。ギターが脳を掻き乱すノイズに聞こえてきます。かっこいいけど、きっついな。
  3. 9.9.9
    • ジャズでいいんでしょか? 専門外なので自信はないです。緩いドライブ感が気持ちいいアレンジ。原曲の気合の入った歌いっぷりもいいですが、こう色っぽく歌われるとたまんないな。同じ「愛してよ」でも脅迫されてるてのとねだられてるてのの違いがあります。同じパラノイアなのにこっちには騙されそう(笑)「あの娘」も成長していけないテクニックを覚えたんでしょうか。

なるほど納得の自信作。差し当たってライブ当日からエンドレスリピートです。新曲が届くたびに思うことですが、新しい音が毎回かっこいいと思えるのはすごく幸せなことで。また追いかけるパワーをもらいました。次はアルバムだ! すんげー楽しみだ! 待ってるぜFENCE OF DEFENSE